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トラックボール製品レビュー

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Cover Ground 4D FISH BONE (CG-FB01)

2004年10月21日掲載

Cover Ground 4D FISH BONE (CG-FB01)
この概観。文字で説明するまでもありません!
ええと、キワモノです。オモチャです。インパクトが全てです。(笑)
もう最初からこう書くしかないトラックボールですが、なかなか面白い製品なので紹介することにしました。
 
この製品が日本で紹介されたのは、2001年8月11日のAKIBA PC HOTLINEになります。当時秋葉原にあったパソコンショップ『@sh』さんが近日発売としてサンプル品を店頭に置いていると紹介されました。
本サイトでも早速ニュースにしたかったものの、写真がありません。結局、当時の『@sh』さんのホームページにあった写真の転載許可をメールでお願いして、ニュースに載せさせて頂いたという経緯があります。
この製品が秋葉原のあちこちの店頭に並んだのは翌2002年の3月。一方でショップの『@sh』は同月末で営業を終了してしまいました。
『@sh』さん閉店のあと、この製品を置いているショップでお話を聞いたところ、お店を閉めて仕入れ業に専念されているとのこと。実は、新しい商品の発掘や仕入れに関しては当初から思いをお伺いしていたので、とても嬉しかったのを覚えています。
 
閑話休題。いったいどんなトラックボールなのかと言いますと...
本体は、まるで魚の食べ残しのような形をしています。なんてわざわざ書いたら物が飛んできそうなぐらい漫画チックにわかりやすい形状です。
全体には、ちょっと大きめのマウスのようなサイズです。左クリックは目玉、右クリックは魚の口部分になるので、グリップの仕方も普通のマウスを持つのと同じです。魚のしっぽの凹み部分はパームレストのような感じになります。
骨の部分はとても通気が良いんです。この構造はほかのトラックボールやマウス、パームレスト等でも採用したらいいのにと思うくらい。
マウスのようなボタンレイアウト
頭部に集中したボタン類
目玉ボタンのまわりには四角い枠がありますが、ここが沈むわけではなく、本当にボールだけを押し込む形になっています。このボールがボタンにもなっているところが大きな特徴です。魚の口に当たる右ボタンは、クリック感は弱めながらどこを押しても良好に反応します。もうひとつ目玉の下にある小さなボタンが中ボタンになります。
不思議なことに、右ボタンの脇の隙間から赤色LEDの光が見えます。通電がわかるし眩しくないので不便はないのですが分解意欲をそそるので困ります。
で、実際の使い心地はと言いますと、かなり慣れが必要です。クリックするとポインタが動くので、ダブルクリックなんか至難の業です。ドラッグ&ドロップに至ってはほぼ絶望的と言っていいでしょう。(笑)
しかし、ボールや中ボタンのクリックが硬めになっているなど、誤操作に対する対策はそれなりに取ってあるようです。
ボールは小さいので慣性で転がる感触はありませんが、転がりは軽くてポインタの動きもスムーズでポインティングはし易いです。
また、底面にはちゃんと滑り止めのゴムが付いているなど、基本的に押さえるところは押さえているなと感じさせる作りで、魚の形にしなくても一つの特徴ある製品なんじゃないかと思わせます。
 
この製品には、本体のほかにフロッピーディスクが1枚同梱されています。パッケージに載っていた添付ソフトの画面にWebWheelみたいなものが付いているなと思っていたら、なんとLOGITECH製のOEM版 MouseWare95が同梱されています。それもラベルに書かれたLOGITECHと言う文字の下にボールペンでFish Boneと書かれている始末。まあ、機能的には関係ないですけど。
 
一時はあちこちのショップで見られたトラックボールですが、PS/2だけでUSBをサポートしていないからか、イロモノだけに飽きられたか、最近あまり見かけなくなってきました。
コレクターズアイテムという感は否めませんが、手に入れておきたい方は今のうちにどうぞ。


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