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トラックボール製品レビュー

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Cordless Optical TrackMan

2002年12月22日掲載

Cordless Optical TrackMan
Cordless Optical TrackMan外観
これまでロジクール(Logitech)のトラックボールを本格的に使い込んだことがなかった私が、「このままじゃトラックボールを語れない」と一念発起して購入したのが、この新しいフラッグシップモデルであるCordless Optical TrackMan(CT-100)です。例によって発売日に購入したんですが、なぜレビューを今まで書けなかったのかもあとで触れていきたいと思います。
まず本体ですが、エルゴのミックデザインのトラックボールとしては小さめです。その割には特にパームレストの必要性を感じさせないのはデザインがよいのでしょうか。
色は流行りの濃紺とシルバーで、濃紺の部分は滑りにくい表面加工がされています。
ボールは従来のロジクールのフラッグシップモデルより小さくなっていますが、光学センサ式と言うこともあり回転は滑らかです。この製品ではボールの赤い部分がメタリックレッドになっており、従来製品より僅かながらボールの斑点が目立ちにくくなりました。
初めて箱から出したときには、ボールの転がりが悪くて焦ったのですが、2,3日で快適に転がるようになりました。
ボタンは8つと多機能ですが慣れれば使いこなせます。実際のところ、ホイールによるスクロールとクルーズコントロールボタンによるスクロールは気分で使い分けているに過ぎませんが、選択の余地があるのは以外と悪くない印象です。ドラッグロックボタンはほとんど使いません。
先頭にも書きましたが、レビューを書くまでに購入して数ヶ月を要したのは、実はこのボールとボタンの使いこなしに時間を要したからに他なりません。
この前までMicrosoftのTrackball Explorerを使っており、乗り換えは楽だろうと安易に思ったのが甘かったんですね。まず、ボールを転がすと思わぬ方向にポインタが動く。ドライバソフトで方向は変えられるんだけど、ここは製品の作りになじみたいので初期値のまま慣れるまでがんばった。ボタン配置も変わったんで、これも慣れるまでがんばった。以外に引っかかったと思ったのがボタンの大きさの違い。Cordless Optical TrackManはボタンが小さく、その分誤操作を防ぐために斜めに力を加えても良く反応しません。この作りの違いへの慣れが以外に大きかった。しかし、いずれも慣れれば問題はありませんよ。いい感じ。
ボール支持部
ボールを支える人工ルビーと思しき玉
この製品のもう一つの特徴でもあるコードレスについても触れておかなければなりません。私は正直、トラックボールなんてコードレスの必要ないだろうと思っていましたが、多少は使ってみてメリットも見えました。
私はオフィスのデスク上でノートPCにつないで使っていたんですが、時々デスクの作業スペースがほしくなった時に、トラックボールを簡単にどけることが出来るのです。デスクは電波に影響する素材らしく50cmも離れると反応が悪くなるので、持ち上げて操作という使い方はしていません。
購入価格は\12,800。多機能は認めるものの、コストパフォーマンスでMiacrosoftのTrackball Explorerに負けている感はあります。
最初は慣れずに「しまったかな〜」と思っていたのですが、高かっただけにがんばって使い込んだのが功を奏して、設計者の意図に沿うであろう快適な使い勝手を得ることが出来ました。
早々にネットオークションに出品されたりもしたこの製品ですが、買ったひとはすぐ「合わない」と投げ出さずに使い込んでください。快適なオペレーションが出来るようになると思います。


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